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徒然なる走り書き

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頑張って書ききろう(´Д`;)

やっぱり書ききろう、ちょいとやる気が出たのでなるべく早く更新したいと思っているであります(ぇ

そいや、何時の間にかGoogleの広告が使えるようになってました。
何か気分的にぐぐりたいときはぐぐってください(滅

人間を超越した二人の戦いは想像を絶する物だった。

一人はまるで空を飛んでいるかのように、辺りを舞っている。
もう一人はその場から動いてはいけないと言うハンデを背負っていても、気負う事なく真正面から対峙している。
あらゆる角度から投擲される鎖のついた杭を的確に剣で薙ぎ払う。
その姿は正に剣士としてあるべき姿だった。



Fate/Stay Night
IF Act 35
2/16 Side: ???



もう一人の騎馬兵と名乗った女性は、その名を無視し、まるで彼女自身が獣のように剣士を攻撃する。
確かに、彼女が騎乗する生物は今はいない。
剣士は気づいているだろうか?
今の不利な状況をより不利にさせる策が騎馬兵にはある事を…。


「くっ――」


剣士は悔しそうに小さく呻いた。
確かに杭を的確に薙ぎ払ってはいる。
けれど、彼女からは何も出来ないのだ。


「残念でしたね。最優のサーヴァントとして力を発揮出来ずに散って行くなんて」


騎馬兵の吐いた言葉はある意味的を得ていた。
剣士は一度も自分の戦いたいように戦えてはいなかったのだ。
それは、戦う者として最大の苦痛だろう。

もしかしたら、今回の聖杯戦争はそのような戦士ばかりだったのではないだろうか、と騎馬兵は不意に思った。
槍兵など、正にそれだ。
望むような戦いを成し遂げられたのは、あの侍だけではないだろうか、と騎馬兵は思った。

散る事なんて、別に苦痛でもなんでもない。
ただ、悔いが残るのだけは駄目なんだ、と騎馬兵は考えている。


「お互い、望むような戦いは出来なかった。けれど、私は満足しています」


騎馬兵の言葉に嘘はなかった。
矛盾した言葉だが、嘘はないのだ。
騎馬兵は意味ある戦いには恵まれなかったが、他に何かの要因が満足感を満たしてくれている、と騎馬兵は考えた。

その要因こそが時々視界に入る、銀髪の少女なのだろう。
紆余湾曲の末に騎馬兵は自分の上に立つ人間を認めれたのだ。
そこに満足感を満たすものが存在していたのだ。

今の彼女は、少女のためならこの戦いも望んだ戦いに思えれた。


「――何故なら、彼女が私のマスターですから」


Go to side Sakura Emiya...


「……思わぬ伏兵がいたものだ」


アーチャーさんが少し感心したように言った。
わたしも、彼女の戦いを見て同じ事を思ってしまった。
――騎馬兵と騎士王の人知を超えた戦いの光景を目の当たりにしたからだ。

少しの間だが、わたしは彼女の戦い方を見た事がある。
けれど、その時はこんなにも力強くも速くもなかった。
一言で言い表せば、ハイエナの様な戦い方。

横から獲物を取る戦い方、弱者しか狙わない戦い方。
別に、その戦いをわたしは批判なんてしない。
だって、勝てないのに立ち向かうのなんて無謀としか言えないからだ。

むしろ、わたしはセイバーさんのような典型的なヒーローの様な戦い方より彼女の様な戦い方を評価する。
セイバーさんの戦いは絶対的な強者の戦い方だからだ。
わたしのような弱い人間は、羨ましいとは思わず、ただその強さを妬むだろう。
実際、わたしはセイバーさんの強さと純粋さに嫉妬していたのだ。


「どう、します?」


わたしが思わず声に出して問いかけてみた。
答えてくれるのならば、先輩でもアーチャーさんのどちらでもよかった。


「――どうしたい?」


けれど、明確な答えは返ってこなかった。
何より、そう返してきたのは先輩だった。
思わず驚いてしまった――。


「桜が今後の作戦の事を考えて手を出さないと決めたら、俺もそれに従う」

「――それは…」


あの戦いにちょっかいを出さなければ、わたしたちの作戦は楽に進行するだろう。
と、云うか…元々はそういう手筈なのだから。


「遠坂だって何か手を考えているかもしれない、もしかしたらこの後すぐ逆転するかもしれない」

「――」

「桜の望む答えを云ってくれ」


最後に、後悔のないように、と言って先輩は黙った。
嗚呼、どうして今になって先輩がわたしの望む形に変わったのだろう?
普段は困ってる人を助ける時には後先考えず猪突猛進で困難に立ち向かっていくのに。

――きっと、わたしを試しているんだろう。


「助け、――ます」


表面上はあべこべだ。
先輩がわたしみたいになって、わたしが先輩みたいになった。
けれど、中身はわたしはわたしのままだった。


「先輩、アーチャーさん、わたしの云う事…聞いてくれますか?」

「勿論だ」

「無論、私はマスターの命令には従順でね」


アーチャーさんはそう言って、最後にこう漏らした。
――もし、別の場所から侵入すると言ったら私達の負けは決まっていた、と。
そんな言葉が聞こえて、そう言えばそうだったと納得してしまった。
柳洞寺一体には結界が張ってあって、入り口から侵入しなければその結界の効果を受けてしまうのだ。
たとえそれが微弱だとしても、何か不利になる事は避けなければいけない。
わたしたちが戦う相手は、一つでも不利な要素があれば絶対に勝てないような相手だから。


「では、準備に取り掛かろう」


彼はそう言い、小声で何かを呟いた。
一瞬、何か強い気配が生まれ、その気配はアーチャーさんの手に宿った。


「――偽・螺旋剣(カラドボルグ)!」


アーチャーさんの剣のような矢は対峙しているライダーとセイバーさんの中央付近へと放たれた。


Go to side May Farfield...


何故、私は今走っているのだろう?
何故、私は十数段上を上っているあの四人を追っているのだろう?
何故、私は自分のサーヴァントを置いて…駆けているのだろう?


――行きなさい、そして…願いを叶えなさい。


私のサーヴァントはそう言った。
理由なんて簡単だ。
もう、私たちがセイバーに勝てなくなったから私のサーヴァントは捨て身で彼女を足止めしているのだ。

あの出来事は、まさに一瞬だった。
ポツリと聞こえた誰かの声、そしてそれに続き空気を斬る轟音が聞こえた。
その音が止むと、今度は爆裂音だ。

赤い男は男と女を両脇に抱えて、性悪そうに微笑んで(わらって)から寺への階段を駆け上がっていった。
一瞬、場が凍りその場にいた者全員が唖然となった。
その後に生まれるのが怒りに似た感情だった。

一番最初に逆鱗に触れたのがどうやらセイバーのマスターらしかった。
彼女は激情に身を任せ、階段を駆け登っていった。
油断していた私たちはあっさりと彼女の逃亡を許してしまった。
その行動に私のサーヴァントも気づいたのだが、セイバーがすぐに立ちはだかった。

セイバーには私のサーヴァントの魔眼なんてあまり効果はない。
そうなってしまった今、セイバーと私のサーヴァントには埋められない差が出来てしまったのだ。
私のサーヴァントもそれを見越して、私に彼らを追いかけろと言ったのだろう。

今、あの場にいるより何百倍も聖杯を手に入れられる可能性があるはずだから。

けれど、何なんだろう…この痛みは?
私は階段を一段一段上っていく度に身体に痛みが走る。
原因は良くは判らない――。

――判らない、筈なのだ。

けれど、階段を一段一段上って行く度に何か嫌なビジョンが見える。
それは、蟲の形をしている様にも見えた――。
それは、あの男が済まなそうにしている顔にも見えた――。

それと…自分の身体が抑え付けられない――。
何かを破壊したい、何かを手に入れたい衝動を抑え付けられない――。
自分の中の悪魔の血が――。












あの時、セイバーのマスター達に仕掛けたのは、私自身が抑え付けられなかったからだ。
初めて会った時は、私はまだ私だった。
けれど、この街に漂う魔力にあてられたのか、私は次第に私を見失っていった。

何かが弾けたのは、学校の屋上での事だ。
乗っ取られた、獣の様な悪魔になってしまった時だった。

この悪魔は意外とズルイ奴なのだ。
悪魔自身が傷ついたりすると、すぐに私の方へ身体の支配権を移す。
この悪魔は自分が傷つくことが極端に嫌いみたいだ。

嗚呼、だから私でいる時はとても痛いんだ。
でも、私も人の事は言えないか――。
痛みに耐えられないと、自分も投げ出してしまうから。

今の私の願いは、痛みのない時でも私でいられる事。
もっと多くを願う事が出来るのなら、あの悪魔を殺してほしい。
そうなれば、痛くても痛くなくても絶対に私は私のままだからだ。












階段を上り終えると、男はそこにいた。
けれど、異常な雰囲気で――。


To be continued...
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