FC2ブログ

徒然なる走り書き

トップページ作りました。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

完結

ついに完結しました。
長かった…。

まだ、後日談とか書こうとは思ってはいますが、取り合えず本編は完結です。
機会があったらまたお付き合いください。

後、出来れば感想などもコメントなどに残してくれるとありがたいです。
今後の糧となります。

でわ、また。
Interlude in...
Side Sakura ???



夢を見たかった――。

お姉さんでも妹でも、お兄さんでも弟でも…。
お母さんでも、お父さんでも…。
お婆ちゃんでも、お爺ちゃんでも…。

それか、大好きな大好きな、大好きであろうあの人でも…。

ずっとずっと、わたしを大切にしてくれる人が欲しかった。
ずっとそうであってくれる筈である確証が欲しかった。



Interlude out...





Fate/ Stay Night IF
Final Act
2/18 Side: Rin Tohsaka



「それで、二日経ったけどあの子はまだ寝てるの?」

「ああ」

「――まったく、サクラったら肝心な所でネボスケなんだから」












聖杯戦争が終わってから二日経った。
あの光に包まれた後、その場にいたのはわたし、桜、士郎、そしてイリヤだった。
あの少女と綺礼は何処に行ったのか分からなかった。

士郎は聖杯の魔力の衝撃をモロに受けてしまった所為かその場で気絶していた。
同じくイリヤスフィールも聖杯としての役目は終わり、同じく士郎の近くで気絶していた。

桜は辛うじて意識はあったが、最後の力で士郎たちを岸にまで影で運んでから程なくして気絶した。


『凛、遅くなりました――』

『ホント、遅いわよ――』


後ろからセイバーの気配がした。
セイバーも無傷とまではいかない…嫌、むしろ満身創痍だが、わたしより十分元気そうだ。


『セイバー、後始末お願いできるかしら?』

『はい。ですが、最後に――』

『そうね』


彼女は聖杯を求めていた――。
例え、あんな物でも壊すには勇気が必要だ。

わたしはこうセイバーに命令した。
魔力を込めて、たった一つ残った令呪でこう命令した。

――あの聖杯の泥を消滅させろ、と。

それがセイバーに向けて言った、最後の言葉だった。


Go to side Shinji Matou...


「気分はどうだい?」


自分でも滑稽だと思う。
寝ている人にそんな事を問いかけても反応する訳ないのに。

僕は苦笑しつつ、身動き一つせず眠り続けてるこの銀髪の少女を看ていた。

余談だが、僕も境内の近くにいたのだ。
僕みたいなちっぽけな存在だ、誰も気づかなくて当然だ。

情けないとは思っていたけれど、僕は衛宮たちの戦いを食い入るように見ていた。
嗚呼、僕は何て情けなくて弱くて役に立たない存在だろうと、自分を嫌った。

皮肉屋でいたいのはアレだ、自分を上に見せたいからだ。
けれど、本心では相手に負けている自分を貶していた。
馬鹿馬鹿しい自己防衛だ。

この少女を助けたのは負い目があるからだ。

レイプした奴とは二度と会いたくなかったが、これが僕に与えられた罰なのだろう。
きっと、衛宮たちに頼んだらお人好しだし、喜んで引き受けるだろう。
けれど、僕はとてもとても痛い思いをする筈だ。

この子を助けなければ僕は後々この子に殺されるだろう。
そんな矛盾した考えが思い浮かぶ。

嗚呼、そう思っても、この子を匿って僕の自分勝手な償いが開始できな事が嬉しかった。

早く目を覚ましてください。
罵ってくれても、いくら殴られても、いくら殺されても良いから――。
早く元気になってください。

僕の出来る限りの事をして、あなたを助けましょう――。


「ん―――」


Go to side Shirou Emiya...


「俺さ――桜をちゃんと衛宮桜にするよ」


俺は静かに桜の寝顔を見ながらそう言った。
俺と同じように桜が寝ている傍で正座している遠坂とイリヤが優しく笑った。


「良いんじゃない?それならこの子が不安がる事もないだろうし」

「わたしも賛成よ。わたしはサクラが好きだから、幸せになって欲しいし」


今までの俺と桜の関係はとても曖昧なものな気がする。
兄妹とも言えず、恋人同士とも言えなかった気がする。
自分は桜が守れれば良かっただけで、桜は守ってくれなくても良いのでそれ以上を求めた。


「じゃー、シロウにしつもーん。ぶっちゃけ、どのくらいサクラの事が好きなの?」

「あら、良い質問するじゃない。わたしも姉として妹の彼氏の本音を聞きたいわ」


そんな事を考えてたら凸凹悪魔コンビの酒の肴になりそうな勢いだ。
藤ねえが今出ていてよかった。
ちなみに、もうすぐで学校が再開されるそうだ。


「え、えーっと。とても大切な人だと思ってます」


―と、俺は答えてみた。
そしたらニンマリと遠坂が笑って――。


「どのくらい?」

「ど、どのくらい…って、凄く大切としか…」


勘弁して欲しい。
てか、今思ったけど桜は遠坂の事をこれからも姉として接するのだろうか?
まぁ、それは後の話なんだろうけど。


「えー。そんなんじゃ、サクラにとっちゃ物足りないわよ。それ以前にそんなんじゃ、シロウがまたセイギノミカタになりそうだし」

「ち、違うぞ。絶対、俺は桜だけの味方だ」

「へー。でも、桜と二人だけの時、好きとか一緒に居たいとか言ってる?心に思ってるだけの男なんて、言葉に出さない男より軟弱者よ」

「うっ…」


確かにあまりと言うか、全然言わないけど…。


「い、言えるさ…。今なら言葉にだって行動にだって――」

「なら、今すぐキスの一つでもしなさいよ。もしかしたら、白雪姫の如く眠りから覚めるかもよ」

「案外、サクラったらタヌキ寝入りしてるだけかもね。ほら、シロウ、ぶちゅーっとやっちゃったら?」


にへへ、とか言うような笑い声が聞こえてくる気がする。
物凄く良い笑顔の二人がとても嫌だ。


「ま、士郎にはそんな度胸はないだろうけどね」

「む……ちょっと、待てよ。俺だって――「なら、早くしちゃえ、お兄ちゃん!」」


そう言って、素早く俺の後ろに回り込み、俺の背中を押した。
そして上手い具合に桜の唇の方に自分の顔が近づいていく――。

あ――。


Go to side Sakura ???...


暗い海の底から浮き上がっていく感じがする。
恐らく、わたしは眠りから覚める用意が出来たのだろう。

でも、もう少し幸せな夢を見ていたかったと言う、少し名残惜しさもある。
夢では姉さん、大河姉さん、そして士郎君もわたしに笑いかけてくれて――。
ずっとずっとわたしの傍に居てくれる。

そんな幸せな幸せな夢の世界が好きだった。
出来れば、現実でもこんな風になれば良いのに――。

さぁ、そろそろ現実に絶望しに行こう――。












「「――っ」」


目が覚めたら士郎君の顔が近くにあった。
本当に近くに――。


「さ、さくらっ――!?」


わたしが目が覚めた事に気がついたのか、士郎君は急いでわたしから離れていった。


「あれま。ほんとーに目が覚めるなんて思わなかったわ」


姉さんがしてやったりの顔で笑っていた。
その隣でイリヤちゃんも同じ顔をしていた。


「ほんと。前々から思ってたけど、サクラって結構あざといのね」

「え――?」


と、そんな事を言われるとは思いもしなかった。
思わず呆然としてしまう。


「さ、桜…」

「あ、――」


目の前にはあの人がいた――。
自分は一体、何を言えば良いのか分からない――。


「その…。おはよう」


そこには笑顔の先輩がいた――。


「おはよう、ございます」


夢の中にいるかと思ってしまうように、そこにはわたしのいて欲しい人がいてくれた。
とても嬉しくて、思わず口元が緩んでしまう。
嗚呼、何でこんなに絶望した筈だった現実の世界が美しく見えるのだろう?


「桜、大好きだ。ずっと、一緒にいよう――」


わたしは、もう少し迷ってみようと思った――。
わたしが何者であるべきなのかを――。






I cannot change myself so quickly.
But I believe I can.
This despair of life is still disappointing me.
The world is still irritating me.
However, I believe I can find myself someday.

My Brand New Life has began.
スポンサーサイト
Fate/If | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<リンク集 | HOME | 書き終わりました。>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。