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徒然なる走り書き

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後日談2

パート2掲載です。
後、一話くらいで終わるかな…。

以前の話はこちらから

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――わたし、ちゃんと先輩の…士郎君の事が好きなんでしょうか?

生涯初めて出来た友人に問われた質問は、まったく私にとって未知の物だった。
その問いは、とても曖昧で、とても難しい物だと私は感じた。
何せ、私は人を、異性を好きになった事なんてないのだから。

私、メイ・フォアフィールドは自慢ではないがそれなりに学はあると自負している。
こういう曖昧な心理学的な質問も知識だけはある。
だが、それは先人達の受け売りなので、私自身の答えではないのだ。

フロイトによると、マスロウによると…。
色んな事をさも自分の考えのように、捲し立てても良いかもしれない。
だが、そんな上辺だけの薄っぺらいものなんて意味なんてないだろう。

――悪いけど、私には分からない。だけど…。

そう悩んでる姿こそが、その人が本当にその人の相手に恋をしているのではないのだろうか?
何て、少女趣味な私の考えに自分で苦笑してしまった。






Fate/ Stay Night IF
後日談 Part 2






説明は後日として、私は現在マトウシンジの屋敷で生活している。
紆余曲折的な出来事が何重にも起きたが、最近はようやく慣れてきている。

何より、シンジの困った顔を見るのが最近の生き甲斐なのだ。
何せ奴は私の貞操を奪い、ごめんごめんと何回も呟いてきたきりの奴なのだ。
その時の惨めな姿のおかげで、私は奴を殺し損ねた。

同情した訳ではない――。
私は、長く浅くこのマトウシンジを苛め抜いていく事を決めたのだ。
私の気が済むまで――。

まず第一に私は、マトウシンジよりも朝早く起きて、キッチンへと向かう。
何をする、そう聞かれてもキッチンでは料理をするぐらいしかないだろう。
実家では執事がほぼ毎日料理を作ってくれてはいたが、簡単な物なら私にだって出来る。
そこで簡単な朝食を二人分作り、更に朝食に必要でないダイコンラディッシュを降ろしてから、それを奴の寝室にまで持っていく。
寝室には気持ち良さそうにベッドのシーツに包まっている奴の瞳の上にそのダイコンラディッシュの卸しを盛る。


「ぎゃーーー!?」


そんな奴の絶叫を聴くと、私の朝が始まったんだなと実感してしまう。
私は目の痛さに目が開けられないシンジの姿を一目見てからキッチンへと戻っていく。






「――まったく、何で毎朝毎朝こんな事するんだよ…」


目を洗い、制服に着替えてきたシンジはそう文句を言いながら私が作った朝食を食べている。
まったく、文句を言うぐらいならその目の前にある朝食を取り上げたくなる。
だが、奴は朝を取らなくても大丈夫な人間のようなのだ、その嫌がらせは大して効き目ないだろう。

だから、この場は大人しくておく。
次の手はもう用意してあるのだから。


「……おい、僕が食器洗っておくからおまえは先に行くか待っててくれ」


奴は少しムッとしながら、私に言ってきた。
そう、次の手は食器洗いの時こそに起こる。


「熱っ…」


蛇口を捻ったらこの水道の最高温度の熱湯が奴の手に降りかかる。
だが、火傷はさせない。
すぐに水に変わるようになっている。

そう、ボイラーに残ってるお湯を全て使い切る勢いで長い間お湯を出しっぱなしにしておいたのだ。
だから、中々生温いお湯にならず、ずっと冷たい水のままなので手が悴んでくるだろう。
何せ冬だ――。

あの冷たい水で食器洗いをすると思うと、ゲンナリする…筈だ。






「まったく、何でおまえは――」

「あら、貴方が言えた義理かしら?」


私は歩きながら極上の笑顔で返した。


「……おまえな、僕に仕返しがしたいのならさ――」


――もっとキツイ事にしてくれよ。


「は…?」


一体この男は何を言っているのだろう?
私は、あの手この手で苦しめているつもりなのに、この男にとっては大した事ではないと言うのだろうか?

む…確かに、奴はマキリの魔術師だ。
だから、もっと精神的に肉体的苦痛を日々味わってきたのだろう。
となると、私のやってきた事は単なる児戯でしかないのだろうか?

だが、もしこれ以上の事をすれば――。
私は奴に嫌われて――。


「――っ。まったく、私は何を考えているんだ」


一瞬脳裏に浮かんだ考えが、自分にとってとてもおぞましい物だと感じた。
元より馬鹿らしい結論だ。
誰が絶対認めるものか。












さて、ようやくこの学園の雰囲気にも慣れてきた。
私は、何故かこの学園で学生をしている。
入学の手続きや諸々の事は、色々な裏技を使ったので説明は割愛しておく。

それにしても、この日本での生活はあながち悪くはないかもしれない。
生まれてこの方、ずっとホームスクールだった所為か、こういう集団行動を苦手だ。

個性を無視したこの生活も意外と面白い。
何故かと言えば、生きるという事はこんなにも楽な事なのだと唖然としてしまったからである。
なるほど、人は群れてれば強いのだと思った。


「はぁ……」


溜息を吐く。
その原因は私の唯一の友人であるサクラさんの言動の所為である。
後、マトウシンジに対する嫌がらせを考えている。

さて、考えている事だが――。
人を好きになるとはどういう事だろう?
具体的には異性を好きになる事だ。

まだ私には実感など出来ない。
まだ自分に残っている重大な問題を解決出来ていないのだから。

私の中にいるもう一人の私は、以前私の中に潜んでいるのだ。
もう一人の私は、今は傷つきその傷を癒しているだけで、なお健在。
早く対抗手段を見つけないと、私は将来化け物になるだろう。

元より、このもう一人の私を消すために聖杯戦争に挑んだのだ。
だが、結果的には私は消す事も死ぬ事も出来なかった。
生き残ってしまっても、そのまま命を絶とうとも考えたが、マトウシンジへの復讐を終わらせるまで生きていようと思っている。

後、あのライダーが守ってくれた命をみすみす捨てるのもどうかと思ったからだ。
うん、それに違いない。

今でもマトウシンジの屋敷で、夜な夜な魔術書を読み漁っている。
解決策は何処に眠っているか分からない。

だからきっと、サクラさんの問いも無駄にはならない筈だ。
そうだ、そう思っておこう。

熟考を繰り返そう。

今の私にはそれぐらいしかないのだから。


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テーマ:自作小説(二次創作) - ジャンル:小説・文学

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