徒然なる走り書き

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第十話です

十話目です。
鬱ENDとかにしてみるか?(汗
どっちに転ぶかなぁ…。

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――屋敷に戻ったわたしは、すぐにあの忌むべき場所に向かった。
けれど、心はこんなにも重たいのに晴れやかだったりする――。
こんな相反する思いをしているのに、わたしは今の状況が嫌と言うわけではなかった。
何せ今までがドン底だった分、わたしの心は何にでも楽しく感じてしまえる。

我が家と思えていない我が家ですら、今や冒険すべき魔界の洞窟であり。
たとえこの場所がわたしにとって悪夢でしかなくとも――
わたしは全ての事に夢中になれると思った。

わたしが苦しみ犯されてきた地下室も今は死骸しかいない。
今まで兄と呼んでいた存在も、今となればどうとでもなる。
今、この屋敷で一番力を持っているのはわたしなのだから。

そして、今わたしがするべき事は学ぶ事だと理解する。
戦う事は嫌いだ――。
自分の内にある魔力を制御し、それを行使する術をわたしはそれほど知らない。
大事なのは知識だ――。

簡単に身に付くものではないだろうけど、知らないよりはマシだ。
わたしの願いを叶えるためには必要な事だろう。
そうだ、その通りの筈だ。

ならば、この屋敷にある忌むべき魔術書でさえ読む必要がある。
簡単な結界の張り方でも良い。
徹底的にわたしはわたしの身を守って行こう。

わたしは聖杯を求めている。
遠坂先輩に勝って、わたしは自分の願いを叶えるつもりだ。
そうだ――明日から学園も暫く休もう。
理由なんて適当で曖昧でもいい。
どうせ先生なんて生徒の事なんて無関心なのだから。

自分の事は自分でしないとやっていけない世の中なんだ。
何かすればわたしはきっと――。

始めよう――わたしの戦いを、
そして、あの人を■■シテ、願いを叶えて、大切なあの人にわたしの気持ちを言って――。
そのぐらいの無責任で身勝手で自己中心的な事をわたしはしても良い筈だ。

わたしはそれぐらい酷い目に合わされてきたのだから。

だからそのためにわたしは学ぶ事を始める。
屋敷に篭って付け焼刃の知識(力)を得る。

忌々しかった魔術書でさえ我慢して読める。

ちせさんがいれば安全だろうけど、完璧なモノなんてないんだから少しで知識を得る。
彼女は今わたしの隣に座っている。
一緒に似た様な類の書を読んでいる。

静かな空間だったが、彼女の一言で一気に部屋の雰囲気が変わった。


「あ、そー言えばあそこの家の後片付けするの忘れてた」


――。
夢中になって興奮していた思考が一気に冷却された。
わたしは彼女が何を言ったのか理解出来なかった。
何の事だろう?


「やーさっき壊した家の中に人がいたんだわ」


彼女は照れたように笑いながら平然と言った。
些細な事を思い出したように彼女は呟いたのだ。

だが、わたしにとっては――嫌、たくさんの人たちにとっては一大事だろう。


「ぁ――」


瞬間的に脳裏にその時の事がフラッシュバックする。
確かにあんな大穴を空けるような衝撃だ。
塀の内側にある家にだって被害を出していた筈だ――。


「そ、それで、その家の人は?」

「んー?死んじゃったよ」


ちせさんは平然とそう言った。
本当に何でもない事のように。


「大丈夫、ちゃんと苦しまずに一瞬で死んじゃったから」

「――っ」


わたしを安心させるためなのか、自然と浮かんだモノなのか。
彼女は優しい笑顔を浮かべながら事実を述べた。


「あの家の人たちは全員死んじゃったよ。実を言うとその隣の家の人たちのが――」


失敗しちゃったわ、彼女は更に続ける。
嫌な汗が背中を伝う――。


「あ、―――」


咽が渇いて声が出なくなる。


「なん、で――」


何時か人を殺す、と理解はしていた。
だけど覚悟は出来ていなかった。
こんなにも突然で呆気なく、わたしに断りなく死んでしまった――。

命、とはそんなにも弱いものなのだろうか?
あの人の命もこんなにも呆気ないモノなのだろうか?
それと、自分のも――。


「何でって…あたしは兵器だよ?」


わたしを見つめる瞳が真っ直ぐとわたしを射抜く。
わたしを写しているようで、何も写していないような無機質なモノ。
彼女の怖い所がそこにあった――。


「兵器の役目は人を殺す事なんだわ。だから、仕方ないっしょや」


晴れやかだった筈の心が凍え付く――。
わたしが踏み入れた場所はとてつもなく過酷で辛いモノだと再認識する――。
始まってしまった、後戻り出来ない戦いが――。



Fate/ She. The Last Weapon
Episode 10 Fin.



続く。
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Fate/She. The Last Weapon | コメント:2 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

新作UPお疲れ様です。

とうとう桜が自分の行ってる戦いについての自覚をしようとしてるんですね。
これで彼女がどう思うかで話が変わってくるのでしょうか。
個人的には、どんなに辛くても罪を知って、そして、いい方向へと向かってくれるといいなと思います。
桜もちせもネガティブかもしれないけど、でも、何かのきっかけがあれば変れるはずで・・・幸せになれるといいです。

あと、個人的にはアーチャーさんがどう動くかが楽しみだったりします。
彼は○○の○○○ではありますが、でも、今ここに一番救われるべきであるながら救われずに終わるかもしれない少女が二人。
それをどうにかしようと・・・というのも面白いかなあと・・・

ちょっと、自分の妄想も書いてしまいましたが、でも、続きを楽しみにしてます。
お体に無理のない範囲で頑張ってくださいませ。
2007-07-11 Wed 17:43 | URL | みにゃ #ycN9dh8A[ 編集]
人ってのはどう生きようと思うかで生き方がかなり違ってきますよね。
自分も微々たる変化ですが、「こう生きよう」と決めた瞬間周りが違って見えるようになりましたし。

さて、現段階で彼女たちはまだプラスの方向には向かってません。
ですが、出来る事なら良い方向へと進ませてみたいです。
そして他のマスターとサーヴァント陣もどうなる事やら。
バーサーカーの枠が「ちせ」のおかげで埋まっちゃったので、何かと困ってたり(滅
いや、一度はオリジナルのクラスを考えたのですが、そうなるとまた何処かでチグハグが出そうですし。
士郎の出番でも失くすか!?(ぉぃ
2007-07-17 Tue 00:47 | URL | KaNi #NohCqvcE[ 編集]

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