徒然なる走り書き

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明けてしまいました。

出来れば年末に更新したかったです。
明けましておめでとう、ございました(汗

とになく最新話を更新出来てよかったです。
よかったら読んでやってください。


わたしはそこまで善人じゃない。
悪人かと問いかけられると、そうだ、とも言えない。
けれど、人間と言うのはきっとそう言うモノだと思っている。

ぐちゃぐちゃとその半端な気分を行ったり来たりしてる存在なのだ。
時として偏っている人が存在するが…。
正に極端な存在をわたしは色々と目にしてきた。

この屋敷の人間は、わたしにとってはほとんどが悪人としてか見れなかった。
けれど、わたしはそこから這い出せる力も何も持っていなかった。
そんな理由だけで、わたしはそんな悪人たちの慰みモノとして存在出来なかったのだろうか?

本当にムシャクシャする。
わたしに力があったら、とそう言う強い意思を持とうとする前に彼らはもう既にわたしを壊してしまったから。
そんな壊れたわたしを治そうとしてくれた、あの人の存在――。

感謝は出来るのだろうか?
更に苦痛の時間が延びたのも事実だったから。
治されては壊され、壊されては治されていったわたしの心がとんでもなく歪な形になった。
そして、頼れる力が出来て更に歪になったとわたしは確信している。

わたしは一体、何になれば良いのだろう?



Fate/She. The Last Weapon
Episode 13



「美味しかったです、ご馳走様でした」


わたしは先輩に精一杯笑いながら、そう言った。
先輩の作った遅めの夕食はとても美味しかった。
確かに簡単で軽いものだったかもしれないが、とても丁寧に作られていて美味しかった。


「そうか?――よかったよ」


先輩は軽く笑いながらそう言った。
玄関に並べてある靴を少し踵を気にしながら履いていく先輩。
嗚呼、もう帰るのか…。


「それじゃあ、帰るけど…。ちゃんと寝て元気になってから学園に来るんだぞ」

「分かりました。あんまり先輩に心配掛けちゃうと悪いですし」


わたしは苦笑する。
この人は本当に善い人だ。
わたしのような半端な人間には輝いて見える…。

そして、その光にわたしは縋りたかった。


「あ――、ちょっと先まで送ります」

「む、外は寒いんだからまたぶり返すぞ」


わたしは大丈夫です、と言って自分も靴を履いた。
それじゃーあたしもー、とちせさんも。
確かにこんな夜だと、また危険な目に会ってしまう可能性があるから拒否はしなかった。

そして、もしかしたら先輩も危険な目にあってしまう様な気がしてしまったから――。
きっと、都合の良い言い訳だと言われるだろうが…。






「結局、ここまで来ちゃったな」


結局わたしの家へと先輩の家への方角を分ける、大きな分かれ道の所まで来てしまった。
つまり学園に行く時、もし別々に家を出て偶然に出会えるとしたらこの地点からしかないと言う位置だ。


「すみません…」

「いや、怒ってる訳じゃないんだ」


先輩は頭を掻いて、困ったような表情を浮かべる。


「………自分の家にいたくないのか?」


先輩の言葉はわたしの胸を強く打った。
わたしは少し呆然と先輩の顔を見てしまった。


「慎二も他の家の人もいなかっただろう?」


先輩の問いにわたしは頷いた。
肯定だ。

兄さんは今何処にいるのはまったく知らない。
知りたくもない。
きっと、知り合いの女の人の家にでも転がりこんでるんだろう。

もう一人はこの世から消えた。
だから、わたしは自由だ。


「みんな……用事があって、出ているんです」

「用事って…。桜とちせさんを残してか?」

「ええ。今回は特別にちせさんがいますけど、普段はわたし一人きりの時とかがありますよ」


いや、あの屋敷ではわたしは何時も一人きりだ。
孤独だ、死にそうな程に救いがない程に孤独だ。


「だから、今回はちせさんがいて少し心強いんです。だから、……大丈夫ですよ」


わたしは無理して微笑んだ。


「……そうか。もし、二人でも不安だったら何時でも連絡してくれ。うちは部屋ならたくさんあるからさ」


先輩はそう言って、最大限の譲歩をした。
わたしが先手を打たなければ、先輩はわたしたちを自分の家に泊めていただろう。
けれど、それは危険過ぎる…。


「やらしー事「しませんから」


ちせさんは意地の悪い笑みを浮かべながら言おうとした事を先輩は自分の言葉で遮った。
その様子を見てわたしは少し笑ってしまった。


「…まぁ、とにかく。そんな訳だから遠慮なく言ってくれ」

「はい、ありがとうございます」

「じゃあ、俺は帰るよ。見送りありがとう」


彼はそう言い、家路へと着いた。
わたしは彼の後姿を少し時間を掛けて見つめた後、自分の来た道を戻っていく。
勿論、隣にはちせさんがいる。

そうだ。
わたしには彼女がいるんだから、大丈夫な筈だ。

そう、強く信じ込み…力強く歩き出す。



続く。
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テーマ:自作小説(二次創作) - ジャンル:小説・文学

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